ようこそ!テストエンジニア大学へ!
テストエンジニアとテスターって何が違うの?
2つともテストをする仕事なんだろうなっていうのはわかるけど
詳細がわからないので知りたいな。
確かに、テストエンジニアとテスターの違いってよくわからないですよね。
私もテストエンジニアになりたての頃はよくわかりませんでした。
これまでの経験から説明するので一緒に見ていきましょう!
テストエンジニアとテスターの違い
ソフトウェアの品質を確保するためには、専門の役職が存在します。それが「テスター」と「テストエンジニア」です。これら二つの役職、一体何が違うのでしょうか?まずは結論から見てみましょう。
テスターとはこんな仕事:
・ソフトウェアを実際に操作し、期待通りに動作するかチェックする。
・バグや不具合を見つけて、報告する。
テストエンジニアとはこんな仕事:
・テストの全体的な計画や手法を考える。
・テストを自動化するツールを導入・開発する。
つまり、テスターはソフトウェアの「機能」を確認する役割、テストエンジニアは「どうやって効率よく確認するか」を考える役割と言えます。この記事で、それぞれの役職の詳細と違いについて深掘りしていきます。
テスターとは
ソフトウェア開発の中で、製品の品質を確保する役割は極めて重要です。
その中核を担うのが「テスター」という職種。しかし、具体的にテスターは何をするのか、どんな業務があるのか、疑問に思う方も多いでしょう。
今回は、テスターの役割とその主要業務について詳しく解説していきます。
テスターの定義
テスターとは、ソフトウェアの動作や機能を検証し、期待通りに動作するかを確認する専門家のことを指します。
テスターの主な目的は、ユーザーに安全で高品質な製品を提供するため、ソフトウェア内の欠陥や不具合(バグ)を見つけ出し、それを報告することです。
主な業務内容
テスターの日常業務は多岐にわたりますが、以下に主要なものを挙げてみました。
- 手動でのテスト実行
この業務は、文字通り手動でソフトウェアを操作し、動作確認を行うものです。
用意されている具体的なテストケースやシナリオに基づき、期待される動作と実際の動作が一致するかを確認します。 - バグの発見と報告
テスターが最も重要とされる役割の一つが、バグの発見です。
もしソフトウェアの動作に異常があれば、それを詳細に記録し、開発チームに報告します。
この報告により、開発チームは問題の原因を追求し、修正を行うことができます。 - テストケースの実行
テスターは、事前に定義されたテストケースに基づいてテストを行います。
テストケースは、ソフトウェアが正しく動作するかを確認するための一連の手順や条件を指定したもので、テスターはこれに従いながらテストを進めます。
テストエンジニアとは
ソフトウェア開発の現場において、製品の品質を確保する役割は欠かせないものです。
その中で、「テスター」の役割に続き、「テストエンジニア」というキーパーソンが存在します。
では、テストエンジニアは具体的にどんな業務を担当し、どのような価値を持つのでしょうか。
ここで、テストエンジニアの役割と主要業務に焦点を当てて詳しく解説します。
テストエンジニアの定義
テストエンジニアとは、ソフトウェアのテストプロセス全体を設計、管理し、テストの効率や品質を向上させることを目的とする専門家のことを指します。
テストエンジニアは単にテストを実行するだけでなく、テストの最適化や自動化、品質保証など、より高度な業務を担当します。
主な業務内容
テストエンジニアの業務は多岐にわたりますが、以下にその主要な内容を紹介します。
- テストプロセスの設計
テストエンジニアは、ソフトウェアのテストが効果的に実施されるためのプロセスを設計します。これには、テストの範囲の定義、テストの段階、使用するツールや方法論の選定などが含まれます。 - 自動テストツールの利用・開発
手動でのテストは時間がかかり、一貫性に欠ける場合があります。テストエンジニアは、これらの課題を解消するために、自動テストツールを導入し、場合によってはカスタマイズや新たに開発することもあります。 - テストケースの設計と最適化
効果的なテストを行うためには、適切なテストケースが不可欠です。テストエンジニアは、テストケースを設計し、それを常に最適化することで、テストのカバレッジや効率を高めます。 - テストの品質保証と改善
テストエンジニアは、テストの結果をもとに、テストの品質を保証します。また、テストプロセスや方法論の改善提案を行い、常に品質の向上を追求します。
テスターとテストエンジニアの主な違い
両者は類似しているように思えるかもしれませんが、その業務内容や求められるスキルは異なります。ここでは、その主な違いを明確にするために、各ポイントでの比較を行います。
業務の範囲
- テスター: 実際のテスト実行が中心です。具体的なテストケースに基づき、期待通りの動作をするかを検証します。
- テストエンジニア: テストの全体的な計画、その分析、そして改善までを担当します。テストプロセスの設計や最適化もこの役割の中に含まれます。
必要とされるスキルセット
- テスター:
- テスト手法: どのような方法でテストを行うかの知識。
- バグ報告: 発見した不具合を明瞭に伝える能力。
- コミュニケーション能力: チーム内での情報共有やバグの詳細な説明が求められます。
- テストエンジニア:
- テスト設計:テストケースを作成するためのテスト設計スキル。
- プログラミング: テストの自動化やツールの開発に必要なスキル。
- テスト自動化ツール: さまざまなツールの利用法やその選定に関する知識。
- システム設計: テスト計画を効果的に行うための設計能力。
- データ解析: テスト結果からのデータ解析能力や、それをもとにした改善提案のスキル。
テストエンジニアやテスターの勉強は以下で紹介している本がかなり役に立つと思います。
興味がある方は見てください。
どちらを目指すべきか?テスターとテストエンジニアの選択ガイド
自分の興味・スキルセットに応じて選択
まず第一に、自分の興味や得意なスキルに合わせて選択することが大切です。
- テスターを目指すなら、細かいミスを見逃さない注意力やコミュニケーション能力が求められます。具体的な動作の確認やバグの発見に興味がある方に適しています。
- テストエンジニアの方は、テクニカルなスキルやプログラミングの知識が重要になってきます。テストの効率化や自動化に関心がある方、また新しいツールや技術を学びたい方に向いています。
テスターからテストエンジニアへのキャリアパスも考慮
テスターとしての経験は、テストエンジニアになるための土台ともなり得ます。テスターとしての実務経験を積んだ後、技術的な知識やスキルを磨き、テストエンジニアへとステップアップするというキャリアパスも十分に考えられます。
私も派遣社員としてテスターになり、その後色々なプロジェクトで経験を積み現在は正社員でテストエンジニアと働いています。
私個人としては段階が踏めるテスター→テストエンジニアへステップアップする道がお勧めです。
まとめ
では最後にテストエンジニアとテスターの違いをおさらいしておきましょう。
テスターとはこんな仕事:
・ソフトウェアを実際に操作し、期待通りに動作するかチェックする。
・バグや不具合を見つけて、報告する。
テストエンジニアとはこんな仕事:
・テストの全体的な計画や手法を考える。
・テストを自動化するツールを導入・開発する
テスターで経験を積み、テストエンジニア へキャリアアップするイメージでいいかと思います!
それでは
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
良いテストエンジニアライフを!