ようこそ!テストエンジニア大学へ!
僕、テストエンジニアになりたいんだけど、友達にテストエンジニアになるのはやめとけって言われたんだよね。何でだろう?
テストエンジニアを目指していて、そう言われると不安になりますよね。
現役テストエンジニア兼テストリーダーが、そのお悩みまるっと解決しますね!
テストエンジニアは、ソフトウェアやシステムの品質を担保する重要な役割を担っています。しかし、その一方で、テストエンジニアは「やめとけ」と言われることもあるようです。
本記事を読めば以下の事がわかります!
・テストエンジニアは「やめとけ」と言われる理由
・それでも、テストエンジニアを目指す理由
・テストエンジニアが楽しい理由
テストエンジニアはやめとけと言われる理由
テストエンジニアは、以下の理由で「やめとけ」と言われます。
- 単純作業が多くて退屈
テストエンジニアになりたての時の仕事といえば、ソフトウェアやシステムを動作させて、バグがないかを確認することです。この作業は、単調で繰り返しになりやすいため、誰にでもできると思われおり且つ退屈な作業である。
経験からポジティブに反論します(笑)
テストエンジニアの仕事は全部が単純な作業ではありません。
最初の段階では、ソフトウェアの動作をチェックするためにテスト実施のみを繰り返すこともあるでしょう。しかし、これはスキルを積み重ねる最初のステップに過ぎません。
その後、テストケースの設計や自動化テストのスクリプトを書くなど、より高度な仕事に進むことができます。
単調な作業もあるかもしれませんが、それを通じて学びや成長の機会がたくさんあるのです。
- 長時間労働になりやすい
プロジェクトに大きく左右されますがテストエンジニアは、納期に間に合うように、残業や休日出勤を余儀なくされることがあります。そのため、ワークライフバランスを保つのが難しいと感じる人もいるでしょう。
経験からポジティブに反論します(笑)
どんな職種でも当てはまると思いますが、各々が以下を実施する努力は必要です。会社自体が真っ黒とかは別として。。
長時間労働を避け、ワークライフバランスを保つための要点:
・タイムマネジメントを学び、タスクの効率を高める。
・プロジェクトの進捗を定期的に監視し、問題を早期に発見する。
・効果的なコミュニケーションを保ち、プロジェクトの調整やリソースの調整に協力する。
・テストスキルを向上させて、タスクを効率的に実行する。
・ワークライフバランスを確立し、休息や趣味の時間を大切にする。
- 給与が低い
ITエンジニア全体の平均年収は、500万円程度です。しかし、テストエンジニアになりたての平均年収は、250〜300万円程度と、他のエンジニア職と比べて低い傾向にあります。
確かに、テストエンジニアになりたての平均年収は他のエンジニア職と比べて低いことがあります。しかし、これは初期の段階において一般的な傾向です。以下のポイントに注意すれば、給与の向上が期待できます。
経験とスキルの積み重ね: キャリアを進めるにつれて給与も向上します。経験を積み、テストスキルやプロジェクト管理のスキルを磨くことで、将来的により高い給与を得るチャンスが増えます。
専門知識の取得: テスターとしての専門知識を積極的に取得しましょう。セキュリティテスト、パフォーマンステスト、自動化テストなどの専門領域に進出することで、市場価値が向上します。
認定資格の取得: ソフトウェアテスト関連の認定資格を取得することで、スキルの証明ができ、給与交渉に有利に働くことがあります。
プロジェクトと会社の選択: プロジェクトや雇用主の選択が給与に影響を与えます。成長性のあるプロジェクトや競争力のある企業を選ぶことで、給与水準を向上させる可能性が高まります。
給与が低いと感じるかもしれませんが、テストエンジニアは将来的にキャリアを築くためのプラットフォームとして位置づけられ、スキルと経験を積むことで給与の向上が期待できます。
「やめとけ」と言われてもテストエンジニアを目指す理由
テストエンジニアの仕事にはネガティブな側面もあるけれど、なぜ私たちはテストエンジニアになりたいのでしょうか?それは、以下の理由があります!
- ユーザーに貢献したい
テストエンジニアは、ユーザーが安心して利用できるソフトウェアや製品を届けるために、重要な役割を担っています。バグを発見して修正してもらうことで、ユーザーの不利益を防ぎ、快適な利用環境を提供することができます。
- スキルを磨きたい
テストエンジニアは、さまざまな技術や知識を身につける必要があります。そのため、スキルを磨けば、どんな仕事もできるようになるでしょう。また、テストエンジニアは、さまざまな職種の人と協力して仕事をするため、コミュニケーション能力やチームワーク力も身につきます。
- やりがいがある
バグを発見して修正してもらうことで、ユーザーから感謝された時の達成感は、何物にも代えがたいものです。また、自分が関わったソフトウェアや製品が多くの人に利用され、社会に貢献していることを実感できることも、テストエンジニアのやりがいの一つです。
もちろん、テストエンジニアの仕事は、ネガティブな側面もあることは事実です。しかし、それ以上に、ユーザーに貢献し、スキルを磨き、やりがいのある仕事をしたいという思いが、私たちをテストエンジニアという職業に惹きつけるのかもしれません。
以下に、具体的な体験談をご紹介します。
- あるテストエンジニアは、ある大規模なWebサービスのリリーステストで、さまざまなバグを発見しました。その中には、ユーザーの安全に直接影響するような重大なバグも含まれていました。これらのバグを開発者に報告し、修正してもらうことで、ユーザーの安全を守ることができたことに、大きなやりがいを感じたそうです。
- また、あるテストエンジニアは、あるソフトウェアのテストで、バグを発見し、修正してもらいました。そのソフトウェアは、多くの人が利用する重要なソフトウェアでした。修正されたソフトウェアがリリースされた後、ユーザーから「使いやすくなった!」という感想をもらったことで、自分の仕事がユーザーに貢献できたことに、大きな喜びを感じたそうです。
このように、テストエンジニアの仕事には、ネガティブな側面もありますが、ユーザーに貢献し、スキルを磨き、やりがいのある仕事であるという魅力もあります。これらの魅力に惹かれて、テストエンジニアを目指す人が多いのではないでしょうか。
テストエンジニアはやめとけと言わせない為にやること
テストエンジニアは、ネガティブなイメージや単純作業が多いことから「やめとけ」と言われがちですが、キャリアアップやマンネリ化の解消、働きやすい環境の選択など、その魅力は決して少なくありません。仕事を好きになり、日々スキルアップしていけば、どんな仕事でも活躍できるでしょう。
<テストエンジニアとして日々を過ごす為のヒント>
- スキルの向上: テストエンジニアとしてのスキルを着実に向上させましょう。テスト方法、自動化テストツール、プログラミング言語などの知識を磨くことが重要です。
- 認定資格の取得: ソフトウェアテスト関連の認定資格を取得することで、スキルを証明し、市場価値を高めることができます。
- 問題解決能力: テストエンジニアは問題を見つけ、解決する役割を担います。論理的思考と問題解決能力を鍛えましょう。
- コミュニケーション: チームとの効果的なコミュニケーションが不可欠です。プロジェクトメンバーや開発者と協力し、品質向上に貢献しましょう。
- キャリアの計画: テストエンジニアからのキャリアパスを考え、将来のキャリアの方向性を明確にしましょう。テスト設計者、テストリーダー、テストマネージャーへのステップを計画しましょう。
- ポジティブな姿勢: ネガティブな側面もあるかもしれませんが、ポジティブな姿勢で仕事に取り組みましょう。品質向上に貢献し、ユーザーに価値を提供することがテストエンジニアの醍醐味です。
テストエンジニアの素晴らしさを実感した経験
私がこれまでテストエンジニアとして15年以上働いてきて、特に印象に残っている仕事があります。
それは、ある大規模なWebサービスのテストでした。
このWebサービスは、多くのユーザーが利用する重要なサービスだったので、テストは非常に難しくスケジュールも厳しいものでした。
私は、テストの設計から実行、結果の分析まで、すべて担当しテスト中に、さまざまなバグも発見しました。
その中には、ユーザーの安全に直接影響するような重大なバグも含まれていました。
開発者にバグを報告→修正。この作業がしばらく続きます。
開発者たちは迅速にバグを修正してくれて、私は再テストを行い品質が上がっていきました。
このWebサービスは無事にリリースされ、リリース後ユーザーからは、「使いやすい!」という感想がたくさん届きました。私は、自分の仕事がユーザーに貢献できたことに、大きなやりがいを感じました。
この経験から、テストエンジニアという仕事の素晴らしさとやりがいを実感しテストエンジニアって、ユーザーのために安心で楽しいサービスを提供するという所がカギなんだなと。
この経験から考えるとテストエンジニアとしての仕事の最高なところは、以下の3つだと思います。
- ユーザーに貢献できること
- サービスの品質をUPできること
- 自分の仕事に自信を持てること
テストエンジニアって、ネガティブなイメージもありますが、実は最高にクールで、スキルを磨けばどんな仕事もバリバリこなせる仕事だと感じています。
やはり、ユーザーが喜んでくれる事がテストエンジニアとして一番うれしい瞬間です。
テストエンジニアの将来性
私の考えるテストエンジニアの未来は、「AIや自動化技術の進歩により、よりクリエイティブでやりがいのある仕事になる。」です。
具体的には、以下のようになります。
- 単純なテスト作業はAIや自動化技術が行うため、テストエンジニアはより複雑なテストケースの設計や、テスト結果の分析などの高度なスキルを要求される仕事に携わることができるようになる。
- AIや自動化技術を活用して、より多くのソフトウェアをテストできるようになり、より多くのユーザーに安全で快適なソフトウェアを提供できるようになる。
- AIや自動化技術を活用して、ソフトウェア開発の初期段階から関わることで、ソフトウェアの品質を向上させるためのより効果的な提案をすることができるようになる。
これらの変化により、テストエンジニアは、ソフトウェア開発において欠かせない存在となり、より高い評価を受けるようになるでしょう。
「やめとけ」ではなく「やろうぜ!」です!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
良いテストエンジニアライフを!